チェコの環境問題

Oスポーツで掲載されていたニュースだが、チェコでの大きな大会が環境問題が原因で直前に中止になったらしい。
概要:
中止になったプラハイースター大会は伝統的なマルチデーオリエンテーリング大会でプラハの近郊クラブによって開催される。しかし、ことし7年間続いてきたこの大会の評判は破壊され、その評判を回復の見込みもないかもしれない。しかしこれはプラハの一クラブの評判の問題だけではなく、チェコオリエンテーリング協会全体の問題でもある。今年の世界選手権やワールドカップの申請に対して大きな影響を与えることは免れない。その当該クラブがワールドカップ運営の申請をしているからなおさらだ。しかも同じエリアで。しかし実際にはチェコ協会全体ではなく一つのクラブによる間違いだ。チェコからオリエンテーリングが消えることはあり得ない。

過去7年間開催地であったKokoinskoは実は環境保護区域である。今まではそれでも可能であったオリエンテーリングはEU加盟と同時に、保護基準がより厳しくなってしまった。具体的には3月から9月当該地域でオリエンテーリングができなくなってしまったのだ。

しかし、当日まで大会中止は発表されなかった。実際の開催の最終許可は地元の行政による判断であり、当該区域で開催が全く不可かどうかは曖昧であったのである。

一日目のスタート一時間前、集まった競技者に突然実行委員会からの放送があり、今年の大会が注しであると知った。国内はともかく、海外遠方から来ていたオリエンティアには当然、不評を買った。

実行委員会が問題について知っていたのは間違いない。最後までなんとかなると信じていたのかもしれない。が、当然そんなことは起きなかった。今回の発表では参加費が返却されることになるが、クラブの予算への影響は大きい。

さてその後の対応が奇妙であった。地図が配られたのである。
つまり、勝手に入っても、運営者は知らないと。大会ではないということだ。

その後チェコオリエンテーリング協会は記者会見を行い、状況説明を行った。そこでの大きなテーマとなったのは:自然は人間に利用されるべきなのか、それとも我々は森の周囲をフェンスで囲むべきなのか。

チェコオリエンテーリング協会は今後環境保護団体と状況について相談し、オリエンテーリングを環境に優しいスポーツとしてキャンペーンを開始する。実際根拠となる科学的な調査も行う。また、同時に各大会の参加者を千人以下に抑えるよう手配する。
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日本のオリエンテーリングでもまた一度見直すべき問題であろう。